毎年冬を迎えると信州はジビエの季節となる。ジビエは、マタギなどが狩りで捕獲して食用にするシカやイノシシ、クマなどの野生動物のこと。ジビエ料理は栄養価が高くヘルシーで、寒い冬に身体を整え、温めてくれる滋養豊かな冬の味覚である。表紙は『猪鍋〜すぎもと流』。猪の肉と冬野菜のゴボウ、大根、白菜、セリなどをたっぷり入れ、地元信州赤味噌に白味噌を合わせたすぎもと流だしで煮込む鍋である。猪肉を皿に花形に盛り合わせると牡丹(ぼたん)の花に似ているので牡丹鍋ともいう。

江戸時代から続く宿《すぎもと》では、2018年3月31日まで、猪鍋と鹿のステーキを楽しめる「ジビエプラン」に加え、「信州特産・馬刺しのたたき」、また、ジビエとマリアージュを楽しめる館主厳選のワイン「ブルゴーニュのピノ・ノアール」も用意されている。名湯「束間の御湯」と冬限定の味覚ジビエ料理を、情緒あふれる名宿で満喫してみては。

■ 旅館すぎもと
松本市里山辺451-7 TEL.0263-32-3379