写真は、真っ赤な備長炭で炙られる長崎産「のど黒」。
築地の《玉寿司》が昨年暮れに銀座六丁目に開店した《浜焼き ぎん六(むつ)》。素材の鮮度が勝負の寿司屋として、「生」から「焼き」に挑戦した初めてのお店である。産地にこだわった新鮮魚介はそのままでも旨いが、備長炭でじっくり丁寧に炙りあげると、備長炭の遠赤外線は旨味成分を内側に閉じ込めてフックラと焼き上げる。

「焼き」により引き出される魚介の旨味とコクの奥深さは「焼き」ならではの味わいがある。魚介の凝縮された旨味を存分に楽しんでもらいたいというのが《浜焼き ぎん六》である。素材は産地にこだわり、築地市場はじめ、三陸、北海道などの漁港から直接仕入れた魚介類には産地名がついている。その日の推奨品のメニューもある。また、椎茸、アスパラなど旬の地の野菜焼きも楽しめる。

カウンター席に座って目の前で炙られる魚介を見ながら、美味しい酒を飲む。そんなおしゃれなお店である。

■写真提供:《浜焼き ぎん六》中央区銀座6-9-5 小坂ビル5F
TEL.03-3289-0553 写真提供:玉寿司