長崎市金屋町にある《坂本屋》は、明治27年(1894)の創業以来120年余り、和風建築と長崎情緒を大切にしてきた市内唯一の本格和風旅館である。

ここで楽しめるのが長崎伝統の味わい「長崎卓袱(ながさきしっぽく)料理」。鎖国時代、海外に唯一門戸を開いていた長崎に中国から来航した唐人により伝えられた卓袱料理に和風、中華風、スペイン・ポルトガル風のアレンジを加え独特の料理として完成させたのが現在の長崎卓袱料理である。

坂本屋二代目サダは、長崎の宿では初めて卓袱料理を手がけ、旅のお客様はむろん、地元でも評判になった。料理は、刺身・酢の物・和え物・豆蜜煮・山海の幸の盛り合わせ・同館名物の豚の角煮「東坡煮」など。季節、予算によって変わる。表紙の料理でお一人8千円(税別)である。
《坂本屋》 TEL.0120-26-8210
長崎市金屋町2-13