大阪すしの元祖《すし萬》は、承応2年(1654)、魚屋を営む河内屋長兵衛が江鮒(ボラの子)の雀鮨を作ったのが始まりで、その後の天明元年(1781)、初代萬助の時に小鯛雀鮨専門店となった。現在は大阪、神戸、東京、名古屋、横浜など委託販売を含め24店舗を展開している。
看板商品の「小鯛雀鮨(R)」、「柳すし」、「阿奈古(R)すし」のほかにも、季節限定の商品が人気を集めている。
「千秋ちらし」は、10月限定の持ち帰りすし。木の芽と椎茸、干瓢を炊き込んだものを刻んで国産米のすし飯に混ぜこみ、上に錦糸玉子を敷きつめ、海からは秋鮭・いくら、そして山からは香り高い松茸・椎茸・しめじ・舞茸・栗・ぎんなん・山椒・すだち・生姜といった旬の海山の幸が一度に集った華やかなちらしすしである。
豊穣の秋、食欲の秋、そして行楽の秋。秋の味覚と彩りを満喫できる「千秋ちらし」をお供にどうぞ。
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