ブランドショップが立ち並ぶ、東京・銀座。華やかな中央通りから一本入ったガス燈通りに店を構える《煉瓦亭》は、明治28年創業。「ポークカツレツ」にキャベツの千切りを添えた現在の“とんかつ”のスタイルを広めるなど、日本独自の「洋食」を創出したことで知られる。

洋食メニューの代名詞「オムライス」も明治30年代に同店で生みだされた。現在は「ライスオムレツ」と呼ばれていた、溶き卵とライスを混ぜてから焼く『元祖オムライス』と、ほぼ同時期に誕生した、炒めたライスを卵で包みこむ、表紙の『明治誕生オムライス』の2種類を提供している。醤油と砂糖で味をつけた玉ねぎ、合挽肉、マッシュルームを、ライスと少量のケチャップと合わせて炒め、卵で巻く。とてもシンプルだが、やさしく奥の深い味わいと、ふんわりとした卵の焼き加減が絶妙な一品。どこか懐かしくホッとする味をぜひ一度。

■煉瓦亭
東京都中央区銀座3-5-16 TEL.03-3561-3882